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「地域を変えたい」と話す若者たちと、一緒に歩んでいきたい

「地域を変えたい」と話す若者たちと、一緒に歩んでいきたい
  • PLAS 上田耕二

PLASで海外事業を担当している上田です。

6月、初めての海外出張で、ウガンダやケニアの学校を訪れ、ピアエデュケーターとして活動する若者たちと直接話をする機会がありました。

ピアエデュケーターとは、「性に関する教育事業(早すぎる妊娠を防ぐ啓発活動)」の中で、性や避妊、自分のからだや将来について自分で選ぶ権利について学び、その知識を地域の子どもや若者たちに伝える役割を担う現地の若者たちのことです。

その中でも、特に印象に残っている時間があります。

ウガンダのある学校で、ピアエデュケーターとして活動している一人の女の子に、「ピアエデュケーターになろうと思ったきっかけは何だったの?」と聞きました。

校舎の外の少し静かな場所を選び、椅子を二つ並べて、1対1で話をしました。彼女は英語も上手で、落ち着いた様子でたくさんのことを話してくれました。

彼女はもともと、お母さんからHIV/エイズについて話を聞いていたそうです。そしてピアエデュケーターとしてHIV/エイズや性感染症、その予防について学ぶようになった今は、自分が学んだことを学校内の他の児童や地域の子どもたちに伝えています。

お母さんも、彼女の活動に対して「いいことをしているね」と応援してくれているそうです。

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ウガンダの学校で行われたピアエデュケーターによるセッション

彼女たちの学びは、自分の中だけにとどまりません。学校の仲間や地域の子どもたちとの対話へとつながっていきます。

そうした活動を家族も温かく見守り、背中を押しています。

若者を起点に、知識や思いが周囲へ少しずつ広がっているように感じました。

若者たち自身が感じている、身近な地域の課題

こうした思いを持っているのは、ウガンダの彼女だけではありません。

ケニアでもウガンダでも、ピアエデュケーターたちと話していると、自分たちの地域で起きている課題をとても身近なものとして捉えていることが伝わってきました。

「同じ学校にいた女の子が早期妊娠によって学校を辞めてしまった」

「学校を離れた若者が、その後、薬物などの問題に巻き込まれてしまうことがある」

「地域にはHIV/エイズや性感染症などの課題がある」

彼らが話しているのは、遠くにある社会問題ではありません。自分の友人や、同じ学校に通っていた仲間、自分たちが暮らす地域で実際に起きていることです。

だからこそ、彼らの「何かを変えたい」「同世代の仲間の助けになりたい」という言葉にも、強い思いが込められていると感じました。

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ケニアでのピアエデュケーター研修

私自身、日本で事業の資料や報告書を読んでいるときにも、早期妊娠やHIV/エイズ、性感染症といった課題について目にしてきました。

しかし、現場で若者たち本人から話を聞いたとき、同じ言葉でも受け取り方が大きく変わりました。

報告書の中にある「課題」ではなく、彼らのすぐそばにいる友人の話であり、彼ら自身が「自分たちで何とかしたい」と思っている現実なのだと感じたからです。

自分たちの言葉で、仲間に届ける

研修で得た知識を、同世代の若者にどう届けるか。ピアエデュケーターたちは、自分たちの経験や言葉を生かしながら、その役割を担っています。

ケニアでは、彼らが前に立ち、仲間の反応を確かめながらセッションを進める姿を見ました。知識を伝えるだけでなく、場を動かし、対話を生み出していく。その頼もしさが、現地でいっそう心に残りました。

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ケニアで同世代の若者に向けてセッションを行うピアエデュケーター

その姿を見ていると、「誰かに何かをしてもらう」というだけではなく、自分たち自身で地域をより良くしていこうとしているのだと感じます。

友人を助けたい。同じ経験をする人を減らしたい。自分たちの地域を少しでも変えたい。

もちろん、一人ひとりが話してくれた背景や動機は違います。それでも、彼らの話を聞いている中で、私には時にそれが使命感のようなものにも感じられました。

「支援する相手」ではなく、一緒に取り組む仲間として

現地でピアエデュケーターと実際に言葉を交わし、いきいきと活動する姿に触れたことで、その頼もしさをいっそう身近に感じるようになりました。

彼らはすでに、自分たちの地域をどうにかしたいと考え、行動しています。

だから私は、「彼らのために何かをしてあげたい」というよりも、この若者たちと一緒に仕事をしていきたいと思うようになりました。

PLASや現地のパートナー団体ができることは、彼らが学び、仲間に伝え、活動を続けていける環境を整えることだと思います。

そして、現場で生まれているこうした思いや変化を、日本にいる皆さんへ伝えていくことも、私の役割の一つだと感じています。

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現地のピアエデュケーター、パートナー団体のスタッフと一緒に

地域を変えたいと思っている若者たちは、もう動き始めています。

その思いが一度きりの活動で終わらず、これからも少しずつ周囲に広がっていくように。私も彼らと一緒に考え、悩み、活動を続けていきたいと思っています。

そして、そんな若者たちの歩みを、PLASサポーターの皆さんにも一緒に見守り、支えていただけたら嬉しいです。

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