みなさま、こんにちは。
海外事業プログラム・オフィサーの北村です。
PLASに入職して、早9ヶ月が経ちました。
「国際協力」と呼ばれる分野で仕事をする中で、改めて感じていることがあります。
それは、私たちが誰かの人生を一度に大きく変えることは難しい、ということです。
しかし、それは決してネガティブな意味ではありません。
少なくとも、誰かがよい未来に向かって踏み出す「最初の一歩」は一緒につくることができる。アフリカの現地のみなさんと関わる中で、そう感じた場面がたくさんありました。
PLASでは、子どもたちが勉強を続けられるよう、保護者が自分たちの力で学費を支払っていけることを目指し、経済的自立を支えるプログラムを実施しています。もちろん、1〜2年というプログラム期間の中で参加者全員の生活が大きく変わり、子どもの学費を十分に支払えるようになるのは簡単なことではありません。
だからこそ私は、その過程で生まれる一つひとつの変化を大切にしたいと思っています。
新しい知識を得て、まずはやってみること。
挑戦を通じて自分にもできることがあると気づくこと。
そして、「次はこんなことをしてみたい」と少し先の未来を考えられるようになること。
そうした一つひとつの変化が、その人自身がこれから前に進んでいくための一歩になるのだと、現地のみなさんと接する中で感じています。

一方、アフリカに行くと、外国人というだけで「何かをもらえるのではないか」と期待されることもあります。
そういう場面に出会うと、正直少し残念な気持ちになります。
私たちが届けたいと思っているのは、目先のお金やモノではないからです。
アフリカのお母さんたちと接していると、みなさんがたくさんの力を持っていることに気づかされます。
今あるものの中で工夫して生活したり、地域の中でお互いに助け合ったりすることが、日々の暮らしの中に根付いています。
だからこそ、PLASの役割は何かを一方的に与えることではなく、人々が元々持っている力をより活かせるように、知識やスキルを伝えていくことだと考えています。
先日のケニア出張中の出来事です。
親子支援事業BLOOMプログラムに参加したばかりのお母さんが、「研修に参加して、初めて農業に挑戦してみて、母親でも何か新しいことができるんだと気づけた。こんな自分にもできることがあった」と話してくれました。
研修で学んだことを実践してくれることはもちろん嬉しいですが、それ以上に心に残ったのは「自分にもできることがある」と感じてもらえたことでした。
それまで自分自身に対して少し諦めていたところから、「これもできるかもしれない」「次はこんなことをしてみたい」と、未来に対するわくわくが生まれている。
その変化を直接感じられたことがとても嬉しかったです。

人が何か行動を起こすとき、その出発点には「やってみたい」という気持ちがあると思っています。
「学校に行きたい」「こんな仕事をしてみたい」「家族のためにこんなことをしたい」。
その内容や大きさは関係なく、自分が何をしたいのかを考え、自分で選び、未来を思い描けること自体が、大切な最初の一歩なのだと思います。
生活が一気に変わることはなかなかありません。
そして、第三者である私たちにできることにも限りがあります。
だからこそ私は、一人ひとりが少しでも良い未来に向かって進む、その最初の一歩を一緒につくっていきたいと思っています。
「支援する側」と「支援される側」という関係ではなく、国籍や生まれた場所に関係なく、同じ一人の人間として、一緒により良い未来を目指していく。そんな関係でありたいです。
そして、PLASサポーターのみなさまも、その未来を一緒につくる仲間だと感じています。
遠く離れたアフリカの子どもたちやお母さんたちに関心を持ち、思いを馳せ、PLASの活動を応援してくださっていること。
その思いは、私たちが活動を続けていく大きな力になっています。
みなさまの気持ちを現地に足を運んで届けられる私だからこそ、一つひとつの活動に誠実に向き合っていきたいと思っています。
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