HIV陽性の若者の技術訓練支援を通して経済的自立を目指すBRIGHT事業。
この事業は、HIV/エイズの影響が大きい地域に暮らすHIV陽性の若者が、自ら未来を切り拓くために必要なスキルを獲得することを目的とし、自己効力感や将来への期待感の向上を目指してプロジェクトを進めてきました。
最終的にはプロジェクト参加者がスモールビジネスを立ち上げ、自立できるまで伴走支援を行いました。
今回は事業を通して、誇りと希望を取り戻したサロメについてご紹介します。
サロメはBRIGHTに参加する前の自分について、
「BRIGHT事業に参加する前は、私は自分に絶望し、自分には良いところがないと過小評価をしていました。
私の家族は常に村の中で最貧困の家庭の1つとみなされ、時には昼食や夕食を食べずに過ごすこともありましたが、
私たちは友人の家で採れる果物のおかげで生き延びることができました。」
と話しています。
ある日、サロメはコミュニティーの議長がBRIGHT事業について話しているのを聞き、HERECORDSのスタッフと共に開かれた、説明会に出席しました。
サロメはBRIGHT事業に参加することを決め、トレーニング前のオリエンテーションで、ビジネス・栄養・衛生に関する多くのことを学び、着実に知識をつけていきました。
オリエンテーションの後、紙袋作り・お菓子作り・ネイルアート・理容のトレーニングを受け、ついに、路上にて3人1組での路上ビジネスをスタートさせました。
路上ビジネスでサロメは安定した収入を得られるようになり、自分と家族の生活を支えることができるようになりました。
トレーニング終了後、サロメはグループのメンバーとともに、ヘアドレッシングサロンのスタートアップのための材料と資金の支援を受け、サロン開業することができました。
サロンで働くサロメ
彼女は現在の自分について、こう話しています。
「PLASとHERECORDSのスタッフのおかげで、私は再び希望を持つことができました。私は完全に希望と自信を失っていましたが、誇りを持ってサロンで働いています。」
もう昔の希望と自信を失っていた頃のサロメはどこにもいません。日々成長を続けながら、誇りをもってサロンで働いています。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
引き続き、BRIGHT事業の様子を見守っていただけますと幸いです。
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