こんにちは!現地インターンの戸谷です。
PLASが手掛けるプログラムの1つで、経済的自立とキャリア相談・カウンセリング支援を行っているFLOWER。
この事業はJICA草の根協力事業として行なっており、子どもと保護者の未来をつくるためのカウンセリングと、農業支援による経済的自立支援を行なっています。
今回はFLOWERプログラムで行った農業の相互訪問研修会の様子をお届けします!
FLOWERプログラムは現在3年目となっており、40名の受益者の方々は自分たちで工夫しながら沢山のお野菜や果物、穀物などを育てています。
しかし、育てているお野菜や畑の様子は人によって様々。
同じプログラムの仲間と共有したいことや、抱えている悩みも沢山あるはずです。
今まで「受益者同士が会って関わる機会」というのはプログラム開始時の研修のみでした。
そこで、農業の相互訪問研修会という「受益者同士の交換訪問」を実施し、知識や技術を共有する場を設けました。
参加した受益者の皆様
ビアジェンコの農業オフィサーのレクチャーもあり、真剣に話を聞いています。
農業の相互訪問研修会では現地レポートでおなじみのプリスカ、フローラ、そしてメリーの3人の畑を訪問しました。
プリスカの畑では沢山のスクマ(ケール系の野菜)が育っており、多くの受益者が「すごい!こんな立派なスクマうちにはないよ!」と驚きの声をあげていました。
数種類のスクマが畑いっぱい育つプリスカの畑の様子
この立派なスクマを前に、受益者の方々はプリスカに質問をします。
「こんなに立派なスクマ、どうやって育てたの?」
「このスクマはいくらくらいで売れるの?」
「1日のスケジュールは?水はいつあげた?」
プリスカは丁寧にそれらの質問に答えます。
「スクマはね先月はこのくらいで売れたよ。記録しているから記録簿を見る?」
「最後に水をあげたのは朝。毎日畑に来て様子を見ることが大事。」など、自分の経験を一つ一つ伝えていきます。
自身の畑で工夫していることを話すプリスカ
受益者の皆さんは、「自分も立派なスクマ育てられるかな?」
「今あるスクマをどうやってこのように立派にできるかな?」と考えながら、質問をし、どんどん知識を吸収していきました。
この農業の相互訪問研修会では、知識や技術の共有だけでなく、気に入った野菜を入手する絶好のチャンスです。
受益者の多くは、「このスクマを自宅に植えてみる!」
「レモングラスを育てられるなんて、初めて知った!香りも強いからペスト対策にも良いなんてすごい!自分の畑でも挑戦してみたい!」と、気に入った野菜を購入し、ニコニコしながら持ち帰っていました。
希望する受益者のためにスクマを収穫するプリスカ
農業の相互訪問研修会を通じて、多くのことを学んだ受益者たち。
学ぶだけでなく、「ここの畑は区画をしっかり分けた方が水やりが楽になるし、節水にもなるよ!」
「うちの畑では列になるように野菜を植えてるよ!」などとアドバイスも行っており、相互に学び、知識やモチベーションをあげられる機会となりました。