PLASは現在、ケニア共和国ホマベイ郡スバ準区で、子ども・若者の性と生殖における健康と権利を守るための性に関する教育事業、通称CHOICEプログラムに取り組んでいます。
この地域では、若年妊娠や性感染症、ジェンダーに基づく暴力など、子どもたちや若者が安心して未来を描くうえで大きな壁となる課題があります。一方で、学校や家庭の中で正しい知識を得たり、悩みを安心して相談したりできる機会は、まだ十分ではありません。
そこでPLASは、現地パートナー団体ビアジェンコや学校、医療施設、行政、地域のリーダーたちと連携しながら、子ども・若者が必要な知識を学び、困ったときに相談できる「チルドレン&ユースセンター」の建設を進めています。

ホマベイ郡の様子
このセンターは、ピアエデュケーターと呼ばれる10代の若者たちの育成や啓発活動、専門的なトレーニングを受けた現地カウンセラーによる相談対応の拠点になります。1年間で、地域に暮らす子ども・若者とその保護者、あわせて約1,250名に知識とサポートを届けることを目指しています。
今日は、そのセンター建設の最新状況をお届けします。
このセンターは、子どもたちや若者が安心して集い、学び、必要なときに相談できる場所として整備を進めているものです。
PLASが大切にしてきたのは、子どもたちを一方的に支えることではなく、地域の人々と共に、子どもたちが自分の未来を前向きに考えられる環境をつくっていくことです。
そのための新しい拠点の建設が、着実に進んでいます!
建設にあたっては、まずPLAS、現地パートナー団体ビアジェンコ、学校関係者、施工業者、現場監督が集まり、役割や施工計画を確認しました。
その後、地域の学校の敷地内にある建設予定地を確認し、掘削、基礎石積み、埋め戻し、給排水・電気設備の基礎配管工事を進めてきました。

掘削開始時の様子
建設予定地の掘削が終わると、次に建物の外周や内部の部屋の位置に合わせて、基礎となる壁を立ち上げていきます。この工程では、設計図に沿って基礎ラインを確認しながら、石を一つひとつ積み上げていきます。
建物全体の形や、ホール・相談室・受付などの配置が、少しずつ見えてくる大切な段階です。

基礎ラインに沿って、さらに石積みを進めていきます。
現地の施工チームが、ひとつひとつ確認しながら作業を進めてくれています。
基礎の石積みが進んだあとは、周囲の土を戻しながら、地面を整えていきます。この「埋め戻し」によって、基礎のまわりが安定し、次の床スラブ工事に進む準備が整います。

5月中旬には、床スラブの打設まで完了しました。建物面積は約150㎡です。
ここまでで、建物を支える大切な土台となる下部構造工事がひと区切りとなりました。
そして5月中旬から6月初旬にかけて、工事は次の段階へ進みました。
壁の位置を決める作業から始まり、壁の立ち上げ、型枠、鉄筋、コンクリート打設を含むリングビーム工事まで進んでいます。

リングビームとは、建物の壁の上部をぐるりとつなぎ、構造を安定させるための大切な部分です。
専門的な工程ではありますが、ここまで進むと、写真で見ても「ここが子どもたちの集まる場所になるんだ」と感じられるようになってきます!
PLASはこれまで、親子支援事業や性に関する教育事業を通して、子どもたちと保護者、そして地域の大人たちに働きかけてきました。
子どもたちが前向きに生きていくためには、教育の機会だけでなく、安心して話せる大人、自分の体や未来を守るための知識、困ったときに相談できる場所が必要です。
チルドレンセンターは、そのための大切な拠点になります。
