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養鶏がひらく、家族と子どもたちの明るい未来

養鶏がひらく、家族と子どもたちの明るい未来
  • PLAS 田中志於

HOPEプログラムでは、ケニア・ホマベイ郡にて、子どもたちが十分な教育を受けられ、保護者とともに前向きな将来を計画できるよう、養鶏を通じた経済的自立と相談・カウンセリング支援を実施しています。

今回は、HOPEプログラム2期の鶏のモニタリング訪問の様子と、養鶏を通して成長していく参加者の子どもの様子をお届けします。

モニタリングから見えてきた鶏の健康課題

プログラム参加者全員のモニタリング訪問を行い、鶏の成長や健康状態を確認しました。

一般的な地鶏と比べて成長スピードや生産性が期待できる「改良型キエンイェジ鶏」の成長は順調な様子を見せ、参加者たちは研修で学んだ飼育方法を実践できていました。

参加者のパメラさんは「研修や定期的な訪問によって、養鶏の管理について多くの知識を得ることができました」と話し、自身と家族の生活の向上に期待していました。 

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パメラさんの養鶏の様子

一方で、一部の参加者の鶏が寄生虫やコクシジウム症(鶏が寄生虫を食べてしまうことで、食欲不振や下痢、衰弱死を起こす病気)に感染していることが分かりました。

感染した状態の鶏は市場に流通できないため、参加者たちはひな鶏の配布前や直後の抗生物質の購入と、病気の早期発見・治療の大切さを再認識しました。

養鶏を通して育まれた責任感

プログラム参加者のゴッドウィルさんは、幼少期から農業に関心を持ち、将来は農学者になることを夢見ています。

このプログラムに参加する前、ゴッドウィルさんは保護者であるフローレンスさんが学習支援の重要性を十分に理解していなかったことや、学習教材が不足していたことから、宿題を進めることに苦労していました。

しかし、参加後にフローレンスさんが学習の重要性を理解したことで、彼の教育に積極的に関わるようになりました。彼はペンや本を購入してもらえるようになったり、静かに勉強できる環境を用意してもらったりしたことで、学校の前学期の成績も向上しました。

また、ゴッドウィルさんは「僕は鶏にエサをやるのが好きです。祖母の『鶏は一人の人が継続して世話をしなければならない』という教えから、休日はすべての養鶏の作業を自分で行っています。」と誇らしげに話しました。

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夢に向かって努力を続けるゴッドウィルさん

このように、養鶏を通して責任感が芽生え、様々な場面において自分の役割を積極的に考えることができるようになりました。

さらに、このプログラムで提供された粉砕機を活用し、地域で入手できるトウモロコシ、オメナ(魚粉)、大豆、トウモロコシの芯などを用いた、ひな鶏の飼料作りを行いました。

参加者たちは熱心に調合していましたが、飼料のカルシウム不足により、ひな鶏の骨が変形していることが分かりました。

今後の研修では、農業の専門家にカルシウムやビタミンなどの栄養バランスに関する内容を指導してもらい、鶏の栄養不足をカバーしていきます。

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鶏の様子

ここまで読んでくださりありがとうございます。
引き続き、HOPEプログラムの様子を見守っていただけますと幸いです。

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