地域の子どもたちが安心して成長できる環境をつくるため、私たちは保護者や先生、地域の方々とともに学び、話し合う場を大切にしています。
地域の子どもたちの早すぎる妊娠を防ぐためには、周囲の大人が正しい知識を身につけることが欠かせません。
そのため、子どもたちに適切なアドバイスができるよう、地域の大人の方々に向けて SRHRに関する学びの機会を設けました。
今回は、保護者フォーラムや学校での活動を通して見えてきた課題や参加者の声をお伝えします。
地域内で若者たちが直面しているSRHRの課題について、大人たちが理解を深められるように、プログラム参加者の保護者や希望者に向けて「保護者フォーラム」を開催しました。

フォーラムに参加した保護者の様子
フォーラムには、小規模農家として生計を立て、空いた時間にロープ作りで収入を補っている70代前半の男性の方も参加しました。彼は、自身の若い頃の経験をもとに、若者への避妊具の提供について懸念を示しました。
昔は祖父世代の年配男性たちが、若者に避妊具に頼らず早期の性行動を避ける方法を教える役割を担っていたといい、「プログラムは避妊具の提供だけでなく、ライフスキルや道徳的な指導にももっと重点を置くべきだ」と話しました。
この主張は、参加者の間で対話の重要なきっかけとなりましたが、多くの保護者は「現代の若者の生活には合っていない」と感じ、時代遅れだと受け止めている様子でした。
このような意見は、地域の年配男性に広く見られる傾向を反映しており、避妊に関する神話や誤解がいまだに根強く残っていることも浮き彫りになりました。こうした誤解は、若者が必要なSRHRサービスにアクセスする妨げになる可能性があります。
一方で、率直な対話を通じて、地域の大人たちは若者の日常生活における性と生殖の健康に関する現実を知ることができました。
またフォーラムでは、SRHRトレーニングの一環として、生理用ナプキンの正しい使い方や、女の子がこれらの必需品に安定してアクセスできるようにする重要性についても説明をしました。
SRHRに関する知識と実践のギャップを調べるために先生に対する調査を実施しました。4校を訪問し、計8人の先生にインタビューを行いました。
調査をした先生の37.5%が、現在のSRHRに関する知識に「概ね満足している」と回答しました。一方で、62.5%の先生は「まったく満足していない」「やや不満」と回答しており、多くの先生がSRHRに関する知識への不安や不足感を抱えていることが分かりました。
この結果から、多くの先生が、自分の生徒たちに正しいSRHRに関する情報やアドバイスができるようになる研修が必要であることが明らかになりました。

インタビュー結果