SRHRプログラムでは、地域の子どもたちがピアエデュケーターとして活躍し、同世代の仲間に正しい性の知識と自己決定について伝えています。
プログラム開始から21名のピアエデュケーターが活動していましたが、このうち6名が学校を卒業し、地元を離れることになりました。そのため、新たに6名のピアエデュケーターが選出され、プログラムに正式に参加することとなりました。
4月には新しく加わった6名に向けて、活動に必要なスキルや知識を身につけられるようにオリエンテーショントレーニングを実施しました。
トレーニングの様子
トレーニングでは、まず「なぜ自分が選ばれたのか」「ピアエデュケーターとしてどんな影響力を持っているか」を考えるところから始まりました。他にも、グループのファシリテーション、効果的なコミュニケーション、仲間との関わり方など、活動の基盤となるスキルを学びました。
さらに、思春期の身体的・精神的変化、HIV/エイズ、避妊方法といったテーマについても学び、地域の中で性と健康に関する課題に、正確かつ自信を持って対応できる力を養いました。
また新たに加わったピアエデュケーターだけではなく、既存のメンバーも含め、全員を対象に、SRHRに関する情報発信の強化やアドボカシー(啓発活動)のスキル向上を目的としたフォローアップ研修を行いました。
同月には、思春期の性の健康に焦点を当てた中間評価式を実施しました。
この場には、保健省や教育省、地域行政の代表者などの主要なステークホルダーに加え、ピアエデュケーターの保護者も参加しました。そのおかげで、会場はあたたかく協力的な雰囲気に包まれ、互いに耳を傾けながら活発に意見を交わす場となりました。
現地パートナー団体のプロジェクトコーディネーターであるダンのもと、現在の課題、顕著な成果、今後の活動計画など、プロジェクトの最新情報を発表しました。
さらに、ピアエデュケーターたちも学校での活動の成果や直面している課題について共有することができました。
発表するピアエデュケーター
その様子を見ていた保護者たちは、子どもたちの活躍を誇らしく感じていました。
アグネスさんは、息子が中間評価式の中で自信を持ってファシリテーションする姿を見て驚きと喜びを感じたと語りました。
「息子がこれほど上手にファシリテーターとして進行できるとは思ってもいませんでした。SRHRの議論をリードする姿を見て、本当に感動しました。このプログラムが子どもたちに与えてくれたサポートとスキルに心から感謝しています」