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ヒナの成長が、家族の安心に、そして未来へ

ヒナの成長が、家族の安心に、そして未来へ
  • PLAS 飯山粋衣

こんにちは!インターンの飯山です。

ケニア・ホマベイ郡で進めている「HOPE2」プロジェクトでは、5月も保護者や子どもたちの成長が見られました。今回は、養鶏に取り組む保護者の声や、子どもたちの変化、そしてプロジェクトの広がりをご紹介します。

大切な“飼料”の支援と、それを活かす努力

郡政府の畜産担当官・デシ氏と連携し、20人の保護者すべての家庭を訪問してモニタリングを行いました。そのうち2世帯では病気の影響で14羽の鶏を失いましたが、ほかの家庭では健康状態も良く、鶏の飼育は順調に進んでいます。

また、保護者全員を対象に2日間の研修を実施しました。内容は、飼育技術だけでなく、売買や利益計算などビジネスに役立つ内容も含まれています。

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参加した保護者からは、こんな声が届いています。

「これからは、買い手を待つのではなく、自分から売りに行こうと思います」
(ミリセント・オモゴさん)

「コストと利益の計算方法を学んで、本当に目が覚めました。次の計画も立てやすくなります」
 (コリンス・オデロさん)

今回、保護者全員に対して、家禽用の飼料(50kg)を1袋ずつ支給しました。これは、ヒナの健康な成長にとって欠かせない支援です。

保護者の一人、フローレンス・オニャンゴさんは、こう話してくれました。

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フローレンスさんのその家族

「この飼料は、ただのエサではありません。私のヒナにとっての食事であるだけでなく、家族の安心でもあります。この鶏たちが早く育てば、私はより良い未来を築けるのです。」

飼料がなくなったあとも、保護者たちは自分たちで工夫して飼料を調合し、養鶏を続けています。希望の循環が、少しずつ生まれ始めています。

養鶏からはじまる、自立への一歩

このプロジェクトのもう一つの柱は、「子どもたちの変化」です。

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水飲み器に水を入れている様子

13歳のジェイコブ君は、HOPE2に参加する前までは、ただ学校に通っているだけで、将来の夢を持っていませんでした。しかし、プロジェクトの中で受けたカウンセリングを通じて「先生になりたい」という夢を見つけたのです。

それ以来、ジェイコブ君は家での養鶏にも積極的に取り組むようになりました。毎朝学校に行く前と夕方には、自ら鶏にエサをあげたり、水飲み器を洗ったりしています。実践的なスキルだけでなく、責任感や家族への思いやりを学び、家庭でも頼りにされる存在へと成長しています。

保護者のフローレンス・オカンガさんも、HOPE2を通じて大きな変化を見せてくれました。3月に受け取った40羽のヒナを、6月にはすべて販売し、約31,000ケニアシリング(約34,674円)の収入を得ました。得られた収入は、子どもの制服やかばん、靴の購入に充てられました。小さな鶏の命が、子どもたちの学びを支える大きな力になっています。

今回のモニタリングでは、大きな損失が少なく、前回よりも死亡率が下がっている様子が見られました。今後、詳しい実態調査の結果も踏まえて、さらに効果的な支援につなげていきます。また、子どもたちの心の変化や成長も見られていますが、学業への影響が出ていないかなど、現地パートナー団体のスタッフとも連携して丁寧にフォローしていきます。

養鶏を通じて広がる希望の輪。これからも、子どもたちと保護者が一緒に歩める環境を大切にしていきます。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
引き続き、HOPEプログラムの様子を見守っていただけますと幸いです。

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