2024年10月より、PLASはHIV陽性者やひとり親などの脆弱な家庭が多いケニア共和国ホマベイ郡旧ビタ準区にて、新たな取り組み「BLOOM(ブルーム)プログラム」を開始しました。
これまでのプログラムでは、質を重視し、1人ひとりの変化に寄り添うことを大切にしてきました。一方で、本プログラムでは、1回のプログラムで支援できる人数を増やすことにチャレンジしています。
これまでの親子支援事業で培ってきた個別支援の経験を活かしながら、地域に根差したCBO(Community Based Organization=地域住民によって運営される市民団体)と連携することで、2,000名の子どもと保護者に支援を届けることを目指しています。
CBO研修の様子
また、本プロジェクトは4つの地域の学校と連携をし、子どもたちには学校を通じてカウンセラーによるカウンセリングや相談の機会を提供します。これにより将来のキャリアや学業・進学に関する悩みに寄り添いながら、必要なサポートを行います。
今回は学校で行われたグループ・カウンセリングの様子をお伝えします。
今年の1月、ゲンベ地域の小学校には6年生の子どもたちが15名いました。
子どもたちは医師、パイロット、教師、看護師、警察官など、さまざまな職業に就きたいとそれぞれが夢を持っていることが分かりました。
別の日に行われたカウンセリングの様子
しかしカウンセリングを通して、子どもたちは将来の夢を持っていても、自分の得意なことや苦手なことを十分に分かっていないことが分かりました。
自分の得意なことや苦手なことを知ることは、夢に向かって進むための大事なヒントになります。得意なことは自信を持って伸ばせ、苦手なことは工夫したり助けを借りたりすることで、ちゃんと乗り越えていけるからです。
そこでカウンセラーは、子どもたちにどんなことに力を入れて頑張るかや、どんな仕事や道が自分に合っているのかについて話をしました。さらに自分の将来について考える時間をつくり、目標にしたい人(ロールモデル)を探したり、理想の家や車、飛行機などを自由に描いたりして、「こんなふうになりたい!」という気持ちをかたちにしていきました。