いつもPLASへ温かい応援をいただき、ありがとうございます。
PLASは子どもたちの望まない妊娠を防ぐために、ケニアのホマベイ郡でSRHR事業を行っています。
(*SRHRとはSexual and Reproductive Health and Rightの頭文字をとったもので、性と生殖に関する健康と権利のこと)
この事業では、子どもと若者が正しい妊娠・避妊の知識を得て、自己決定して行動できるように、活動に関心のある15~17歳の子ども21名を選出し、正しい性の知識と自己決定について同世代に伝える「ピアエデュケーター」として育成しています。
今回のレポートでは選出された子どもたちの初めての研修の様子をお届けします。
研修は2023年12月12日から行われ、12月中に6回の研修を行いました。
内容は下記のようなものです。
【1日目~2日目 学びの時間】
【3日目~4日目 アクションプランを立てよう!】
【5日目~6日目 実際に地域で活動してみよう!】
研修の様子
この事業に限らず、様々な事業で「研修」を行ってきましたが、開始時間が遅れることは日常茶飯事。ですがこの研修では子どもたちは時間に遅れずに、しっかりと朝の開始時間にホールに到着していました。
活動への意欲が垣間見られて、スタッフ一同とても喜んでいました。子どもたちの学ぶ意欲、地域を変えようという意欲を感じ、私たちも気合が入ります。
研修は地域のホールで行われました。
長丁場の研修で疲れを見せる子どももいましたが、みんな熱心に講師をするカウンセラーの話しを聴いていました。
講師は「性感染症って聞いたことある?」など子どもたちにたくさんの問いかけをしながら講義を進めます。
子どもたちは大切なポイントを一生懸命ノートに書き留めていました。
研修中の子どもたちの様子
子どもがプレゼンテーションする場面もあります
学びながら体を動かすアクティビティで子どもたちが飽きずに主体的に学べるような工夫も行っています。
性感染症や妊娠などのリスクをどう考えるか?というセッションでは、壁に「賛成」「反対」と書かれた札を貼り、講師の問いかけに対して子どもたちは自分の回答の場所まで移動します。
ワークショップの様子
なぜその回答にしたのか、みんなで議論し、参加型で進めていきます。講師がファシリテートしながら様々な意見を吸い上げていき、多様な考え方、意見があることを学びます。
その中で、間違った知識で回答を選んでおり、講師が訂正して知識をアップデートする場面もありました。
自分の選択肢の理由を話す子どもたち
ロールプレイで「もしもこんなことが起こったら?」とみんなで考えるセッションでは、最初は恥ずかしがりながらの子どもたちも、だんだんと盛り上がり、とても上手に演じることができていました。
ロールプレイする様子
例えば性的同意は、その概念を学ぶだけでなく、実際に自分が性的同意を理解してそのような行動をとれることがとても大切です。
*性的同意とは性的な行為に対して、互いの気持ちを確認しあうことです。相手が恋人でも同じように常に同意が必要です。
また、断れない状態をつくったり、有利な立場を利用することは、同意があったとは言えません。
「こんな状況だったらどうする?」と頭で想像するのではなく、ロールプレイから状況を心と体で感じながら考えていくことができました。
こうしてピアエデュケーターとして学ぶ子どもたちが、しっかりと地域で活躍していけるように、引き続き支援を行っていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをお申し込みいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。