2023年5月23日午後~5月26日の3.5日間、日本から特定非営利活動法人ムラのミライ講師の和田信明さんにお越しいただき、現地パートナー団体ビアジェンコスタッフと共に現地でメタファシリテーション研修を受講しました。
今回はその様子をご紹介いたします。
メタファシリテーションとは・・・
聞き手(ファシリテーター)が話を聞く相手(当事者)との信頼関係を構築しながら、当事者自身が問題や解決方法に気づくよう会話を組み立てていく手法です。聞き手は、当事者に対して「事実のみを質問する」というのが大きな特徴です。(ムラのミライHPより)
今回の研修の目的は
です。
昨年4月に続いて今回が2回目の和田さんによるメタファシリテーション研修受講となるビアジェンコのスタッフたち。最初は和田さんとの再会に嬉しそうな様子もありつつも、どんな鋭い問いがくるのかと身構えている様子も見受けられました。
初日は午後からのスタート。
ビアジェンコの事務所に集まり、前回の復習も兼ねて、受益者の現状について和田さんからスタッフへ質問攻めです。
前回研修の成果は出ているでしょうか・・・?
初日の座学
研修2〜4日目の午前中は、実際に支援をしている受益者を訪れ、和田さんの対象者へのインタビューを見学しました。
始めは「何を聞かれるのかな・・・」と少々緊張した様子の対象者の方々でしたが、丁寧な自己紹介から始まり、和田さんと対話をしていくうちに徐々に笑顔が増え、ジョークをいう場面もありました。
対象者と和田さんのインタービューの様子
そして午後は、事務所に戻りその日の午前中のインタビュー内容について、全員で振り返りを実施しました。
気づきを共有する現地スタッフ
”和田さんは、最初にとても丁寧な自己紹介をして、インタービューの許可を取っていた。信頼関係の構築にはとても大切なこと。”
”自分はカウンセラーとしてこれまで何度も対象者と話をしてきたが、自分の知らない事まで和田さんはたった1回のインタビューの中で聞き出していた。”
”プログラムだけを質問する、という方法で対象者は悩まずにスムーズに事実を答えられていたと思う。”
と、スタッフそれぞれが気づきを共有しました。
そして、今回のインタビューで分かった「事実」を皆で振り返りました。
対象者はこれまでどのような人生を送ってきたのか
最後には、今後も対象者自身がスモールビジネスを継続していくためには、スタッフとしてどのような支援をしていくことが必要なのか、皆で意見交換をしながら共有し合うことができ、とても有意義な時間となりました。
最終日には、ビアジェンコスタッフから講師の和田さんへ、アフリカ布で作られたシャツの贈り物が贈呈されました。
遠く日本からはるばる来てくださったこと、貴重なメタファシリテーションを見学し、多くの学びを得たことなど、たくさんの感謝の気持ちが伝えられました。
アフリカ布シャツ贈呈
青空のもと、最後に皆で記念撮影をしました。
日本からお越しいただいた講師の和田さんへ心より感謝すると共に、今回得た気づき、学んだ事を、スタッフそれぞれが今後の支援活動、プログラム展開に活かしていきたいと思います。