PLASが2020年の1月から実施しているSHINEプログラム。
HIV陽性のシングルマザー家庭を対象に、在来野菜の農業技術向上に伴う栄養改善と経済的自立を目指しています。
この事業の現在の進捗と共に、収穫した野菜と受益者の栄養改善までをご覧ください!
栄養研修では食事の栄養バランスについて学びます。
子どもたちの低栄養状態の防止方法や三大栄養素を習得し、収穫した野菜を普段の食事に生かしていきました。
その結果、受益者のみなさんの栄養状態が改善していることが確認できました。
確認方法はプログラム開始前のベースライン調査、プログラム後のエンドライン調査を行い、それぞれから食料消費スコアを算出しました。算出方法は世界食糧計画(WFP)のFCS Technical Guidanceを参照しています。
ベースライン時の食料消費スコアは75、エンドライン時の食料消費スコアは90で、1.2倍の増加となり受益者の栄養状態が改善されていることがわかりました。
研修後に「バランスの良い食事の絵」を書いてもらいました!
バランスの良い食事が書かれていて、しっかりと研修内容を身につけているのがわかります。
また、「家族の絵」も書いてくれました!
子どもたちの笑顔も素敵ですね!
SHINEプログラムではグループで子どもたちの教育費や学期の準備のための「グループ貯蓄」を行います。
グループで半年~1年ほどかけてお金を貯めます。
グループ貯蓄の活動と並行して、現地のスタッフと共に農地と種代を貯蓄していました!
実はもともと、これはPLASが計画した活動ではありませんでした。
現地の方々が継続して農業を行うために工夫して行った取り組みなのです。
これにより、自分たちだけで継続して農地を借りることができ、グループ農業を実施することができます!
栄養研修やグループ貯蓄を通して、受益者やその家族の栄養改善が見られました。また、PLASの研修から学んだことを使って、現地スタッフと共に自分たちで工夫して新たな貯蓄を始め、継続的に農業を行っています。
その結果、教育費の支払いの遅れはあるものの、全ての受益者が子どもの教育費の支払いができるようになりました。
プログラム開始前は学費を滞納せずに支払い終えることができた人はゼロでしたが、プログラム終了時には31%の人が滞納せずに支払っています。