PLASが手掛けるプログラムの1つで、経済的自立とカウンセリング支援を行っているFLOWER。
このプログラムはJICA草の根協力事業として行なっており、子どもと保護者の未来をつくるためのカウンセリングと、農業支援による経済的自立を行なっています。
今回はケニアでFLOWERプログラムに参加している対象者のプリスカの農業の様子についてご紹介します!
スクマウィキはケールの一種で栄養価が高く、スワヒリ語で「Push the Week=一週間をのりきろう!」という意味を持つ、ケニア人のソウルフードです。
以前は外来野菜にも挑戦しましたが、短い期間で収穫して終わるのではなく、継続して収穫でき育てやすい在来種が良いと考え、今ではスクマウィキをメインに育てています。
プリスカの畑は、それぞれの区画毎に背丈が異なるスクマウィキが育っており、順番に常時収穫ができるように工夫されていました。
まだ背丈が小さめのスクマウィキ
背丈も伸び、大きく育ったスクマウィキ。大人の肩の高さまである区画も
スクマウィキは大きく成長した葉を収穫しても、その次の葉がまたぐんぐん育ちます。
また茎ごと切り取って、そのまま土に植えることで大きくなっていくので、毎度、種を蒔かなくても継続して収穫ができるのだそうです。
収穫したスクマウィキを持つプリスカ
もっと収穫量を増やすために、FLOWERプログラムでサポートし、フェンスを提供している畑以外に、隣接した土地を新たな畑として耕し、スクマウィキを始めとする在来野菜を育て始めていました。
新たな畑のフェンスは自前で設置したもので、木の枝を繋ぎ合わせています。
今後収穫量が増え、収入も増やすことができたら、もっとしっかりしたフェンスを設置したいと話をしてくれました。
拡大中の隣接した畑。今は木の枝を繋ぎ合わせて作った簡易フェンスで囲われている
元々”オメナ”という、ビクトリア湖で獲れる小魚を買ってきて、干して売る仕事をやっていたプリスカは、最初はFLOWERプログラムに消極的だったそうです。
しかし、現地パートナー団体ビアジェンコスタッフのサポートのもと農業を進める内に、オメナを売って得られる収入と、同等以上の収入を農業から得られるようになりました。今では朝、オメナを買ってきて干している間に、農業をやって、と大忙しな毎日です。
その上、畑を拡大してもっと収穫量を増やすことができれば、収入も増やしていくことができる、と前向きに取り組むプリスカはとてもたくましいです。
最後には、FLOWERプログラムによって得られた収入で、
と前向きな変化を笑顔で話してくれました。
これからのプリスカの頑張りを、引き続き見守っていこうと思います!