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Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs 海外助成 成果報告会のご報告

Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs 海外助成 成果報告会のご報告
  • PLAS 石田彩華

2026年2月17日に「Panasonic NPO/NGO サポートファンド for SDGs 海外助成」の成果報告会が開催され、PLASも助成団体としてこれまでの取り組みと成果を報告しました。

成果報告会には、本年度の助成団体が参加し、それぞれの事業の成果や学びを共有しました。発表後には外部有識者からの講評や参加者との質疑応答も行われ、団体同士が学び合う貴重な機会となりました。

PLASは、助成を受けて取り組んできた「DAO(分散型自立組織)を活用した新たなコミュニティ創出とファンドレイジング」について報告しました。

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PLASでは、2024年度以降、ウガンダやケニアにおいて新たなパートナー団体や地域とともに活動を広げていくことから、組織としての転換期を「第二創業期」と位置づけています。一方で、近年はスタートアップやソーシャルビジネスの台頭などを背景に、従来型のNGOに対する関心が相対的に低下しているとも言われています。そうした状況の中で、これまで接点の少なかった新たな関心層や支援者とつながる方法を模索する必要があると考えました。

コロナ禍を経て、オンラインで世界中の人々とつながる組織運営の方法が広がりました。

PLASではこの流れを活かし、さらに発展させる形としてDAO(分散型自立組織)の可能性に着目しました。国籍や年代に関わらず、誰もが参加できる「開かれた国際協力コミュニティ」をつくることで、アフリカに関心を持つ人々と新しい形でつながり、寄付や関わり方の多様化につなげていくことを目指しています。

助成1年目には、トークンプラットフォーム「FiNANCiE(フィナンシエ)」上で「PLAS DAO」を立ち上げ、5,500名以上の方々に参加していただきました。2年目は、このDAOを一時的な資金調達の仕組みとしてではなく、組織戦略の一部として位置づけ直すことを重視しました。その一環として、新たな中期計画(2025年10月〜2028年8月)の策定にあわせてDAOの役割や関わり方を整理し、コミュニティ運営のあり方を見直しました。

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助成期間中には、中期計画のキックオフ会議やワークショップを実施し、組織の方向性について職員同士で議論を重ねました。また、DAO内での投票やコミュニティへの投稿を通じて、活動の進捗や組織の動きを継続的に共有してきました。

その結果、PLAS DAOの役割を組織戦略の中で改めて整理し、新しい中期計画を策定することができました。また、DAO内では活動の発信を継続することで、イベント参加などメンバーの関与が少しずつ見えるようになり、クラウドファンディングの際には応援メッセージや情報拡散など、コミュニティから自発的な応援も生まれました。さらに、外部のピッチイベントでファイナリストに選出されるなど、第三者からの評価や問い合わせにつながる機会もありました。

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2025年12月6日に開催されたFRJスペシャルのピッチコンテスト

一方で、いくつかの課題も見えてきました。助成期間中に予定していた第2回ファンディングは実施に至らず、2026年以降に持ち越すこととなりました。分散型ガバナンスの導入や企業との連携も今後の検討課題となっています。さらに、Web3やトークン領域への関心が落ち着いてきたこともあり、コミュニティのエンゲージメントは開設当初よりやや低下しています。コミュニティマネージャーが不在だったことも、2年目の運営において大きな課題となりました。

成果報告会では、選考委員から「他団体への波及効果も期待してPLASを選定した」とのコメントをいただきました。また、5,500名規模のコミュニティを維持していることについて、「コミュニティの維持は大きなハードルがあるが、減少率を4%程度に留めているのは注目すべき成果」との評価もありました。今後はDAOを資金調達のツールとしてだけでなく、コミュニティとしてどのように育てていくのかが重要になるという指摘もあり、コミュニティの熱量をどう維持していくかについても多くの示唆をいただきました。

参加者からも、「DAOという新しい手法を取り入れながら、団体内で丁寧にコミュニケーションを取りながら進めている点が印象的だった」「ファンドレイジングだけでなく、市民参画の仕組みとしてDAOを捉えている点に可能性を感じた」といった声が寄せられました。また、「20年以上の活動を続けながら新しい挑戦を続けている姿勢に刺激を受けた」という感想もいただきました。

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今後、PLASではDAOを単なる資金調達の仕組みではなく、市民が国際協力に参加できる新しいコミュニティとして発展させていきたいと考えています。そのために、次年度は「参加しやすいテーマの設定」「DAO内での役割や参加導線の整理」「コミュニティ運営体制の強化」の3点を重点的に進めていく予定です。

Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGsのご支援により、PLASにとって新しい挑戦を試みる貴重な機会をいただきました。今回の学びを今後の活動に活かしながら、これからも多くの人が関わることのできる国際協力の形を模索していきます。

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