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畑から広がる親子の夢

畑から広がる親子の夢
  • PLAS 柿谷美里

PLASが手掛けるプロジェクトの1つで、生計向上とキャリアプランニング支援を行っているFLOWER。

この事業はJICA草の根協力事業として行なっており、子どもと保護者の未来をつくるためのカウンセリングと、農業支援による生計向上を行なっています。

この事業に参加しているスタンスラウスさんの様子を皆様にお届けします!

8人の子どもを育てるシングルファザー

スタンスラウスさんは現在69歳。現在8人の子ども・孫を育てています。ご自身は小学4年生までは学校に通っていましたが、それ以降は通っていません。子どもたちにはしっかりと教育を受けてほしいと願い、中高等学校にも進学できるようにと考えています。

PLASのFLOWER事業に参加する前は、ほとんど収入がなかったと言います。自身がHIV陽性で健康面に気を遣うことも多いですが、薬などの必要なものが買えないことも日常茶飯事。教育費も支払いが滞り、友人や親せきからお金を借りて何とかすることもありました。

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スタンスラウスさんと畑

軌道に乗った農業

約4年前に事業が始まった当時、娘のナンシーさんは13歳。教育費が滞ることがあり、学校から帰されてしまうこともありました。親子でカウンセリングを受け進学についてなども考えるようになりました。

また生計向上のための農業も始め、家のすぐ目の前に畑をつくり現在は様々な農作物をつくっています。現地野菜のスクマ、ポーポーやパッションフルーツ、バナナ、キャツサバ、アボカド、かぼちゃなどたくさんの農作物が育っていました。

PLASでは農業の研修や獣害を防ぐためのフェンスの設置、農業用水を汲むためのロバの配布などを支援しています。

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フェンスの中で、きれいに列に並んでスクマが植えられています。

スタンスラウスさんは日々畑の世話をしていると話してくれました。また、現在17歳になった娘のナンシーさんもお手伝いしてくれるんだとか。

買い物に行けるように

ちょうどお宅訪問したときはナンシーさんはお使いで買い物に出かけていているということでした。生活必需品を買うことができずに困っていた事業開始前の様子を思うと、こうして買い物ができるようになっていることに感慨深い気持ちになりました。

現在は育てた農作物を自家消費するだけでなく、市場で販売し収入を得ることができています。「先週は市場に売りに行ったよ。スクマが170円、カウピーが60円、かぼちゃは40円で売れた。」と話してくれました。

事業に参加する前は家計の支出入を記録したことはありませんでしたが、今では時々記録するようにしているそうです。

薬も買えるようになったし、教育費も支払いができるようになりました。

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スタンスラウスさんとスタッフの写真

進学の夢を果たしたナンシーさん

事業開始時は小学生だったナンシーさんは、現在、中高等学校に進学することができました。その後の将来のことも徐々に考えることができるようになっています。

以前ナンシーさんが書いてくれた「大好きな人の絵」には、お父さんのスタンスラウスさんの姿が。

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親子二人三脚で人生を切り拓いていく二人を、これからも引き続きサポートしていきます。

ここまで読んでくださりありがとうございます。

継続的に活動を応援、支援してくださる方がいらっしゃいましたら、PLASのマンスリーサポーターをお申し込みいただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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