今回の現地レポートはケニアで行うHOPEプログラムについて、HOPEプログラムは養鶏での経済的自立支援と相談・カウンセリング支援の2本柱で行われています。
今回はその養鶏研修の様子の後編をお届けします。
休憩をはさんで家畜オフィサーのオデイラさんより講義の続きを聞きます。
内容は、餌と加温について!
餌の栄養分は人と同じように、炭水化物・たんぱく質・ビタミン・ミネラル・水の組み合わせが大切。
加温については21日間温度の調節を行う必要について説明があり、受益者から「加温の際に必要なことは何か」など質問がありました。
みなさん熱心に講義に参加しています!
そうして講義を終えた後、ついに今まで習ってきた事の実習が始まります!
3名ずつの5グループに分かれて、各グループにスタッフが1名ずつ参加し、これまで習ってきた事を記したノートを基に、3つのグループワークに挑戦!
スタッフが各々のグループで書き方の指導を行い、対象者がそれをマーカーで模造紙に書いていきます。
実践中のグループ2
書き終えたら各グループから代表者1名を決めて発表します!
発表前になって受益者に詰め込むケネス
グループ1の発表者はローレンス。担当スタッフはダンさん。
現地スタッフのパンボから「支出は6か月分まで延ばして書くべき」という指摘があったあと、ローレンスがその場ですぐに書き足して修正。前向きな様子が伺えます。
良い書き方のグループにはたくさん発表後に拍手を送ることに!
グループ1とグループ5が一番拍手が多かったように感じました。
そしてこれから行っていく記帳について、パンボが3種類のテンプレートと書き方を模範的に実際に書いて見せていました。
そうして研修二日目が終了。
次の日は朝7時集合で鶏舎へ行き、衛生管理の実践を行います!
ついに研修も三日目に突入。
この日は実際に鶏舎へ行き、ワクチン接種の実演や、ひよこの種類や成長、養鶏で使う道具などについて実践的に学びます!
鶏舎に到着
自分たちも飲めるようなきれいな水を鶏にも与えること、ワクチンはミックスされたものは買わずに期限をよく確認することなどを、現場で学んでいきます。
ワクチンの計画表
ワクチンを実際に作るデニス
そして鶏の様子について、羽毛がふさふさしていて瞳がキラキラしているのが、元気な鶏の証拠であること、瞳に輝きが無く、頭が垂れていてお腹がすいていない、眠ってばかりの鶏は病気の可能性が高いことも学びました。
経験談を話してくれたジェーン
その道の先輩の経験談ということで、対象者たちは興味津々!
熱心に聞き入り、積極的に質問していました。
これから参画していくビジネスについて、その機会や課題を考えることは非常に重要です。
自分が参加する市場について事前に調査し、必要なコストを売り出す前に知っておくことを教わります。
そしてデニスから「そもそも、なぜこのビジネスをしていきたいのか」と質問。
それに対する対象者の回答で「家計を向上させ、子どもたちに教育を与えたい」という言葉がありました。
研修最後のインタビューでも、
「HOPEがたくさんあり、前向きな気持ちになれた」
「研修に感謝してる」
といった嬉しいコメントもいただきました。
これからの彼らのスタートを、私たちもしっかりサポートしていきます!