今回は、ジンジャ県で行っているSHINEプログラム2期について、先日行ったラスト栄養研修の様子をお届けします。
SHINEプログラムとは、受益者たちが自分たちで在来野菜を育て、栄養を摂るとともに、余剰分を売って経済的自立を目指すプログラムのことです。
今回実施した最後の栄養研修では、まず一昨年の栄養研修の一番はじめに行った「自分と子どもの今の栄養状態(健康状態)を絵に描いてみる」を行いました。
これまで年に2回ずつ、計8日間行った栄養研修と実践を通して、プログラム参加者たちが「どんな変化があったのか」もしくは「変化は感じていない」のかといった今の状態を絵に描いてみました。
研修中、時々隣の参加者と笑い合いながらペンとクレヨンを使いアイシャが真剣に描き上げたのは、アイシャと、娘のマヒラ、もう1人の娘のシャキラでした。
アイシャは「これが私、これはマヒラ。これはシャキラ。みんな元気なの。」と彼女が描いた絵について教えてくれました。
その言葉を示すように、絵のマヒラとシャキラは笑っています。
次に、「バランスの取れたお昼ご飯の献立を描いてください。」と、ちょっと抜き打ちテストのようなことを提案してみました。
「バランスの取れた食事」については、みんなが描き終えた後に解説することをヘルスオフィサーと事前打ち合わせでしてありました。
これまで参加者たちは、プログラムに参加するまで、栄養素という概念を習う機会がありませんでした。
彼らのご飯は、まずお腹が膨れることが大前提のつくりです。
例えば、山盛りのご飯やポショ(とうもろこしを使った主食)に、大さじ3杯ほどの味の濃い肉がひとかけら入ったスープです。
これまでの研修で、三大栄養素(タンパク質・炭水化物・ビタミン)、312弁当法(炭水化物3、タンパク質1、ビタミン2の割合で食事を準備する)などを習ってきました。
彼らが描いている時「果たして覚えてくれているのか?!栄養素が大事なことは伝わっていたかな・・・」とドキドキしながら、完成を待っていました。