PLASが手掛けるプログラムの1つであるFLOWER(経済的自立支援と相談・カウンセリング支援)。
このプログラムはJICA草の根協力事業として行なっており、子どもと保護者の未来をつくるためのカウンセリングと、農業支援による経済的自立を行なっています。
今回は、プログラムの中間地点で行われたFLOWER中間調査について、保護者の教育に対する姿勢の変化について報告します!
この中間調査はプログラムを始める前と現在で、どんな変化が起きているのか、もしくは変化が起きていないのかを見ていくことで、今後の事業の改善をしていくためのものです。
現地が今どういう状況なのか、早速見ていきましょう!
子どもが継続して学校に通うために最も重要なキーパーソンが「保護者」です。
子どもの学習環境の整備や、学習用品の準備、成績の管理、学費の支払いなど保護者が果たす役割は多いです。
FLOWERの中間調査では、特に保護者が子どもの教育に積極的に関わろうとする姿勢がみえてきました!
現地では、家計の経済状況が悪い場合、子どもを学校に通わせない選択をする保護者がいるのが現状です。そんな中、今回の中間調査では「家庭のお金が足りなかった場合、子どもは学校へ通うべきではない」という質問項目に対して、約80%の保護者が「通わせるべき」と回答していました。
また、各学年ごとの学費などの情報を十分に持ち合わせている保護者が多い事も明らかになりました。実際に、学費に関する情報を持っている保護者はプロジェクト前と中間で20%から92%に増加しています。
これらの背景には、PLASが現地で提供している相談・カウンセリング支援があります。カウンセリングを受けた保護者たちは、子どもが教育を受ける事の重要性やそのサポート方法、教育そのものに対する知識を得ることができ、それらを実際に家庭に持ち帰り、実践しています。
このように、PLASは現地で「あげる支援」ではなく「つくる支援」を行っています。今回のFLOWERプログラムでは、子どもたちが継続的に教育を受け続けられるよう、保護者がサポートしていける環境をつくっているのです。