PLASがケニアで行っているプログラムの一つにHOPEプログラムという養鶏を通じた経済的自立支援、相談・カウンセリング支援を行う事業があります。
今回の現地レポートでは、ママたちがどんなステップを踏んで自立していくのか、HOPEプログラムの解説を通じてお伝えします!!
HOPEプログラムは、ケニア西部にあるビクトリア湖の湖畔に位置するホマベイ群で行われています!ここは、半乾燥地域という雨が少ない気候が特徴です。
ホマベイ群に暮らす、HIV陽性のシングルマザーとその子どもたちを対象にしたのがHOPEプログラムです!
HIV陽性のシングルマザーが直面する課題は、以下のようなものです。
PLASは、そんな彼女らとともに、養鶏事業と相談・カウンセリングに取り組んでいます。
養鶏プログラムは、保護者の収入・貯蓄の安定とそれによる子どもの就学が目的です。そして、相談・カウンセリング支援では、子どもが将来を前向きに計画できるように、教育やキャリアへの理解を深めています。
養鶏プログラムという単語を聞いても、実際何が、どのくらいの期間で行われているのか、プログラムの全体像は把握しにくいのではないかと思います。そこで、事業の流れや期間をもっと深堀りしていきたいと思います!
養鶏プログラムには、大きく分けて、初期投資と研修、フォローアップの段階があります。
初期投資では、鶏小屋の建設とママたちへのひよこ・エサ代・ワクチンの提供が行われます。この際、ママたちも一部を負担します。
PLASが全支給をしない理由は、彼女たちの当事者としての意識・責任感を大切にしているからです。自分でお金を払うことによって「自分のもの」「無駄にできない」というプログラムを進める上で欠かせない当事者意識が生まれるのです。
鶏舎の様子
研修、フォローアップでは養鶏を進めていく上で必要な専門的知識を学び、定着していきます。
研修では、専門家から小屋の管理方法・養鶏のイロハといった様々な知識を教わります。また、ビジネスの知識やノウハウも必要不可欠。マーケティングや会計なども学んでいきます。
研修の資料
初期投資や研修が終わったあとは、専門家のフォローアップの期間が始まります。フォローアップは、月に一回程度行われ、ママたちの養鶏が軌道にのるようにきめ細やかにサポートしていきます。
この流れを踏みながら、多くのママたちは4・5か月でたまごやお肉を販売できるようになります。ですが、自立してプログラムをおこなうにはまだ早く、完全に自立してプログラムを行うには、初期投資からトータルで2年間ほどかかります。