こんにちは、PLASの海外事業部でインターンをしていました、原 梨桜(はら りお)と申します。
私がPLASのインターンを始めたのは昨年2月、大学3年時にエストニアという東欧の国へ留学している時でした。
予てより国際協力という道への志は抱きつつも実務経験がない自分にもどかしさを感じていたこと、そしてNGOでの働き方を自分の目で確かめてみたいと思ったことが入職したきっかけでした。
PLASでの約一年間は私にとって多くの学びと自信、そして自己について知る機会を与えてくれる貴重なものでした。
「やりたい」と手を挙げれば全力で後押しをしていただける環境が整っていたPLAS。海外事業部に所属しつつも法人訪問への同行やPLASレポートの執筆、イベントの司会や事務局での作業など多岐に亘る経験をさせていただきました。
実はPLASでインターンをさせていただいて感じたのは、ケニア・ウガンダやHIV/エイズに関する知識を学んだのと同じくらいかそれ以上に、仕事への取り組み方や人とのかかわり方などソフトスキルの面での学びが多かったということです。特に、2カ月に1回のインターン面談では海外事業部を中心とした職員さんから様々な言葉をかけていただき、今後も指針にしたいものがたくさんあります。
最終回だった今回の面談ではこの一年間の自分の変化を振り返る場面も。改めてこの一年間を振り返ると、「コツコツやること」について考え方が自分の中で変化していたことに気が付きました。もともと私は継続的に何かをコツコツ行う作業が苦手で、気分に応じて行動することが多いまさしく気分屋。
また、新しく何かを始めることも好きで、勉強でも趣味でもいくつかのことを同時並行しながら少しずつつまみ食いすることが多かったです。
しかし、海外事業部のインターンはプロジェクトに関する分析や助成金の調査など、長いスパンで行う業務が多くありました。
特にベースライン・エンドラインと呼ばれるプロジェクトの開始前・後に行われるプログラム参加者の状況調査分析では、多いときにスライド約100枚分のデータを地道に分析する必要がありました。
「コツコツ取り組むことが大事だよ」と職員さんに声をかけていただくも、コツコツ取り組むことが苦手な私。始めの頃はやる気の保ち方が分からず、作業を滞らせてしまうこともありました。
しかし、いくつかの分析作業や他の業務に取り組む中で、「コツコツやらなきゃ」と思いながらできない自分に失望するのではなく、業務の中に小さなゴールを見出して、それを達成することにやりがいを覚えるようになりました。
例えばベースライン・エンドライン分析の業務では①約200問の設問を1問目から200問目まで回答集計し、グラフ化し、それをGoogleスライドに落とし込むのが1つのゴールと思うのではなく、①まずは10〜20問程度の各パートごとに分割し、それぞれのパートの②回答集計、③グラフ化、④Googleスライドへの落とし込みを小さな目標として設定します。
パート1のグラフ化に飽きたらパート3の回答集計に手を付けてみるなど、上手く気分転換する工夫も行いました。
このように、細分化したゴールを一つずつクリアすることで、小さな達成感を感じながら、気分屋な自分の性格も利用しつつ、様々な業務と上手く付き合うことができるようになっていきました。
「仕事だから」自分に備わった性格や能力云々を考えずただ取り組むべき。そう言ってしまえばそれまでですが、そこで少し思考を変えて、自分の持っている性質や得意なことをどうすれば上手く活かせるのか模索することで、効率よく、しかも楽しく働く手がかりを掴めるのではないでしょうか。

ケニアの現地パートナーへ分析結果発表を行う様子
PLASでインターンを行っている中で大きく考えさせられたことがもう一つあります。それは、NGOで働くということについて。
PLASでインターンを行うことを周りに報告した際、「NGOの無給インターンってただの搾取じゃない?」と言われたことがあります。その言葉を聞いたとき、多くの学びを得ているPLASで過ごした時間を否定されたようで悔しい気持ちと、確かに、日本国内で実施されるNGOインターンは無給のものがほとんどで、それが搾取として捉えられても仕方ないという現状に悲しみを感じました。
一方、留学中に大学卒業後NGOへ就職することを話した際には多くの友人が肯定的に受け止めてくれました。海外ではその給与額からしても分かるように、NGOという存在が日本に比べるとはるかに高い社会的地位を保持している印象です。
その点、日本においてNGOあるいはNPOに向けられる視線には「ボランティア」や「なんだか怪しい組織」といったイメージが付きまとっているように感じます。
しかし、NGOもまた専門性を持ったプロフェッショナルの集まりです。
時代の変化を経てだんだん世の中に浸透してきたNGOという組織。ただ、NGOへの門戸、特に学生に対しての門戸はまだまだ狭いように感じます。大学に入学し、早い人だと2年生から就職活動を始め、大手企業に入職するのがスタンダードな日本。新卒でNGOで働くことはある意味異端と見られがちでしょう。また、活動自体に興味はあっても学業やアルバイト、サークル活動との兼ね合いで無給のインターンシップでは参加しにくい学生がほとんどだと思います。
しかし、これから先、日本においてNGOを取り巻く環境の変化に伴い、給与や福利厚生面などの体制自体が変化し、社会から向けられる目も変わっていけば、近い将来多くの学生にとってNGOで働くことが当たり前にある選択肢の一つとしていくのではないでしょうか。
民間企業や官公庁とも違う視点から、受益者や現地パートナーと共に考え、行動し、社会にインパクトをもたらす、そんな機会が多くの人にとって開かれたものになっていけばいいな、と考えます。

フェアウェル会の様子
PLASで学ばせていただいたことは非常に多く、かけがえのない時間を過ごすことができたと断言できます。
1年間、本当にお世話になりました。
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