ウガンダで実施している「カフェ事業」は、HIV陽性のシングルマザーたちがカフェビジネスをスタートできるよう初期投資や研修、カフェを開店した後のフォローアップを届けています。
現在、CAFE事業4期では4つの村からそれぞれ3人づつHIV陽性のシングルマザーたちが参加しています。
前回はセミュング村のカフェママたちの様子をお伝えしました。
「カフェが大好き」ママたちの挑戦
今回はセミュング村からバイクで40分ほどいったところにあるマクルビタ村のカフェママたちの様子をお伝えいたします。
マクルビタ村では、ジャスティン、メアリー、ブロッシーの3人が参加しており、今はジャスティンの家の前で、所有するパドックを使って臨時カフェを月曜日から土曜日の朝6時から夜7時まで営業しています。
カフェを運営するためには、電気、金属製の扉と鍵などがあるしっかりした建物が必要なため、店舗販売はここではできなく、新しい場所を探している最中です。
パドックとパラソルとお客さん
藤原が訪問したところ、プロッシーはマラリアに罹り、療養中でいなかったため、普段3人のところを2人で回していて大忙し。
パドックの中が調理スペース
調理をして、テーブルを拭いて、会計をして、時には近くまでごはんのデリバリーに行って、と忙しく立ち働くシングルマザーたち。
近くの学校に揚げ餅を届けに行くメアリー
さらにお客さんに加え、警察のおじさんの友人もバイクで巡回に来て、少しパドックにもたれて世間話をしていきます。
左はキャッサバフライ(1本100シル)、右はライスボール(お米を握って揚げたもの。1個100シル)
カフェママたちがカフェ事業を通して学んだことはいったい何なのでしょうか?
「CAFE事業は農家だった私をスマートなビジネスパーソンにさせてくれた。」そう語ったのはジャスティン。
「これからは、卵やチャパティなども売れるようにしていきたい。」と目標も教えてくれました。
笑顔で語るジャスティン
「CAFEを通して、ビジネスマネージメントを学ぶことができた。」そう語ったのはメアリー。
以前はシャイで人の目を見て話すことが苦手でしたが、今はもうシャイではありません。他者(お客さんなど)とのコミュニケーションが得意になりました。
「今では地元の市場などに行くと、周りの人がメアリーを商品名で「カバラガラの人!」などと呼ばれる。」
と大笑いしながら誇らしげに語っていました。