ウガンダで実施している「カフェ事業」は、HIV陽性のシングルマザーたちがカフェビジネスをスタートできるよう初期投資や研修、カフェを開店した後のフォローアップを届けています。
前回の記事では、ビジネスの難しさと向き合いながら、自分たちらしく仕事に取り組むシングルマザーをご紹介しました。
今回は、2019年から始まったカフェ3期目のリフレッシュ研修として、カフェごはんのクッキング教室とフレッシュジュースの作り方を2日間で行いました。
緑のエプロンをつけているのがアイシャ
初日は、クッキング研修を行いました。今日の講師は、前回のレポートに登場してくれた、一番売上の高いカフェでリーダー的存在のアイシャです。今回の参加者の1年先輩に当たります。
ピラウを炊く様子
ピラウ、パスタ、牛肉のスープ、ピーナッツソース、マンダージをみんなで一緒に作りました。アイシャの作るピラウは絶品だと現地スタッフも絶賛。日本でいう炊き込みご飯のような「ピラウ」は家庭で作る人が少ないため、カフェでの販売は人気になる見込みが高いです。
揚げドーナッツのような「マンダージ」は硬いタイプのもので、バニラエッセンスを加えるひと工夫がしてあります。
そして最後はパスタも。
ウガンダでパスタを食べる人が少しずつ増えているようで、今後はカフェの看板メニューになるかもしれません。
最後はみんなで試食会
2日目は、ジュース作りの研修です。今回から各カフェに新しく配布する、電動ミキサーを使ったフルーツジュース作りです。講師からの栄養に関する研修のあと、実技としてジュースを作りました。
栄養に関してはガンダ語(ウガンダの主要な言語)にない言葉もあります。
「nutrition(栄養)」とは何かと聞くと、「なんとなく知ってるけど、答えられない」という一場面もありました。
また、講師からメモを取るように指示があったのですが、文字を書くことに抵抗がある参加者のシングルマザーも多く、プリントのようなものがあったら、彼女たちもメモを取りやすいのかもしれないと、次回への課題も発見しました。
研修に参加したシングルマザー達は、ミキサーを触るのが初めてだったようで、かなり戸惑いながらのスタートでしたが最後の方は全員が使い方を理解できました。
材料はパッション、スイカ、マンゴー、オレンジ、などなど。
ジュースはフルーツが安いシーズンであれば、食事よりも利益率が高くなるのですが、研修を行った8月前後はあまりフルーツが安くないので、よく選んで作る必要があります。そして、今はそこまで暑い時期ではないため、冷蔵庫を導入してすぐにジュースが売れるかの検討も今後必要になってきます。
試飲会はオレンジジュースが好評
ジュースをビニール袋につめて売る場合は500シル(約15円)。使い捨てのプラスチックボトルにいれる場合は1000シル(約30円)で販売する予定です。しかし、ジュースに1000シル出すお客さんがいるのかは、販売してみないとわからない部分も多いです。
PLASのカフェ事業の3期が始まって半年。事情により不参加だったシングルマザーもいたので、全員参加ではありませんでしたが、最後にみんなが集まって研修を行うのには、半年というのは良い時期だったと思います。
ビジネスでいろんな課題が出てきたり、思うように伸びない売上だとモチベーションの低下があるため、みんなで集まって一緒に作業しながら、近況報告できたのは参加者同士にも良い刺激になったようです。
こうした支援を続けることができるのは、日本から支えてくださる支援者のみなさんのおかげです。本当にありがとうございます!これからもみなさんのご寄付、応援をアフリカにしっかりと届けてまいります。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
引き続き、PLASの活動の様子を見守っていただけますと幸いです。
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