PLASが、ウガンダでのパートナー団体カユンガと共同で行っているプログラムに「在来種野菜の栽培と販売による経済的自立」があります。
通称SHINEと呼ばれているこのプログラムは、この土地で昔から育てられてきた、乾燥に強い在来種野菜を組み合わせることで、安定した生計を立てられるよう支援をするものです。
支援対象者のひとりの畑
支援対象者は約40名。農業だけではなく家畜を飼うなど、新たな取り組みを始めて収入を増やしてきました。
グループで始めた農業も、各自で行うなどの変化がみられています。
そんな彼らの取り組みを今回はご紹介していきます。
集めたお金を管理している様子
SHINEでは毎回、ミーティング時に参加者から貯蓄を預かり管理をしています。
はじめは2000シル(約60円)だった一回の貯金額も、今では倍の4000シル(約120円)になりました。
毎回のミーティングには来られない参加者も、数回に1回の参加時にまとめて数回分の貯蓄をする人たちもいます。
天候不順などで収入が一時的に減ったとしても、食べ物を全く買えないという状況にはならず、不測の事態にも備えることが出来るようになってきました。
養鶏ビジネスを始めた支援対象者もいます。ビジネスは順調に進んでいるそうで、PLASスタッフが訪問した際には、なんと完売。親鳥のみが数羽いる状況でした。
養豚も人気があるようで、友人の土地を借りて、一緒の場所に自分の豚を飼い始めた支援対象者もいました。
販売するときは直接お肉屋さんに交渉するか、お肉屋さんが訪ねてくる時もあるそうです。
種が収穫出来るまで待っているところ
例年であれば、8月は乾季でほとんど雨が降らず、農業が出来ないことが多いです。しかし、今年は雨が3、4日に1回夕立のように降っているよう。
この雨のおかげで、何かしらの野菜を植えることが出来ています。
そして万が一、収穫には至らなかったとしても、先ほどの貯蓄があるので全く食べ物が買えない貧困状態に陥ることはなくなりつつあります。
支援対象者たちの集合写真
貯蓄金額も増加し安定してきたので、少しずつ自立の道筋が見えてきました。
しかし、まだHIVケアについての知識不足が見られるため、HIVとともにどのように生きていけば良いのか勉強会は継続して開催する予定です。
HIVとともに生きながらも、農業を通じて収入を伸ばし、健康を維持するための栄養を摂ることができるようカユンガのメンバーとこれからも事業を進めていきます。
こうした支援を続けることができるのは、日本から支えてくださる支援者のみなさんのおかげです。本当にありがとうございます!これからもみなさんのご寄付、応援をアフリカにしっかりと届けてまいります。
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