いつもエイズ孤児支援NGO・PLASに温かいご支援をありがとうございます。
インターンの朱です。5月19日(日)に、「ご支援さまThanksイベント」を開催いたしました。今年もオンラインで開催し、各事業の成果報告を行いました。特にケニアのパートナー団体「ビアジェンコ」との中継を通じて、現地の状況をリアルタイムでお届けできたことを嬉しく思います。
まずは門田より、開幕のご挨拶として現地の様子をお伝えさせていただきました。
2023年度からケニアで新しく「早すぎる妊娠を防ぐ事業(SRHR事業)」を開始しています。事業では21名の子どもたちをピアエデュケーターとして育成し、そのピアエデュケーターを通して、同世代の友達に正しい性と生殖に関する知識や自己決定について伝えていく啓発活動をしています。
その啓発活動の際に、1人のピアエデュケーターの女の子が印象的な話をしてくれました。
「自分で自分のことを決めるのが大切だ。自己決定を相手に伝えるときに、相手が自分と違う意見を持っていた場合は代替案を伝えることが大切。」
ピアエデュケーターとして活動して、まだ期間も短い中で成長をしていて、自分らしい人生をどうやったら歩んでいけるのかを子どもたち自身が、よく考えているのだと伝わってきました。
この話を聞いて、私自身も、自分の生き方を振り返る機会になり、改めて、事業を通して、たくさんのことを現地のみなさんから学んでいるのだなと痛感しました。
支援者のみなさんの人生をより前向きなもの、素敵なものにしていくために、PLASって存在があればいいなと思います。
続いて、海外事業担当の藤原と戸谷から、2023年度の活動について報告しました。
この1年間で70名のユースとシングル家庭が自立し、105家庭に家庭訪問を実施し、50家庭の保護者と子どもにカウンセリングを行いました。
まずはケニアで実施している3つの事業から、
HOPE事業(養鶏による生計向上支援とライフプランニング支援事業)は、子どもと保護者へのカウンセリングが終了し、各家庭に雌鶏3羽と雄鶏1羽を配布する本格的な養鶏支援が始まりました。
参加者の中には、鶏の販売収入で雛を購入し、ビジネスを拡大する家庭も出てきています。
2023年度から新たに開始したSRHR事業(望まない妊娠を防ぐ事業)では、13歳から18歳までの子どもたちを対象に21名のピアエデュケーターが選出され、全6回のSRHR研修・アクティビティを実施しました。
ピアエデュケーターたちはその研修で得た知識をもとに、通う学校でSRHRセッションを実施したり、友人や兄弟姉妹にミニセッションを行っています。2023年12月から今年4月までに、約150名の生徒が参加しました。
FLOWER事業(農業による生計向上支援とライフプランニング支援事業)では、カウンセリングが終了し、ケールやさつまいもなど多様な作物の栽培支援へ移行しました。子どもたちの進学率は95%で、残りの一人も進学が内定しています。
次にウガンダの2つの事業について、
BRIGHT事業(HIV陽性ユースのための技術訓練事業)では、30名の若者が参加し、スナック作りやネイル技術などを習得しました。彼らは自分たちのサロンを開設し、自立を果たしました。
SHINE事業(農業による生計向上と栄養改善事業)では、事業前に比べると、収入が2.7倍になっていることが分かりました。
また、ウガンダでは新規パートナー団体の発掘調査の活動も実施しました。
新パートナー団体として、GIBEH(Girl Initiative for Better Education and Health)とパートナー契約を締結し、今後一緒に事業を展開していく予定です。
前編はここまでです。このようにみなさまのご寄付と応援のおかげで、アフリカのママたち、子どもたちが前向きな人生を歩むことができています。いつもありがとうございます。
私も海外事業の活動報告を通じて、現地での具体的な支援の様子や成果を見ることができ、大変感動しました。次回は国内事業とビアジェンコスタッフとの中継の様子をお届けします!